家づくりを考え始めた時、何から始めたらいいかわからない方がほとんどです。
インターネットや情報誌を使って地域で建築可能なハウスメーカーや工務店を探したり、SNSで好みのイメージを見つけたり、住宅展示場などに行かれる方も多いでしょう。
すると、どこかのタイミングで目にするのが「完成見学会」というイベント。
この完成見学会にはどんなメリットがあって、何をポイントに見るべきかご存知ですか?
新築する際に必ずチェックすべきポイントをご紹介します。
ハウスメーカーや工務店が開催する「完成見学会」。
これは、その会社で実際に建築されたお客様のお宅を、ご入居までの期間に見学できるオープンハウスです。
多くが予約制で開催されるほか、大事な新居を見学させていただくという立場から、マナーを守って参加する姿勢が求められます。
これとは別に、分譲地の一角に、住宅会社が建築したモデルハウスを見学するケースもあります。
数カ月後に建売住宅として販売されることが多く、それまでの期間は比較的自由に見学できます(混雑を避けるために予約制にしている会社もあります)。
一番の違いは、見学するその家は「誰が計画した家で、誰の持ち物なのか」ということ。
完成見学会は、その家を計画したお客様がいて、そのお客様の持ち物です。
モデルハウスは、住宅会社が計画した家、住宅会社の持ち物です。
そのため完成見学会で見学できる家には、住宅会社主導で計画されたモデルハウスとは違い、建てた方の個性やこだわりが色濃く反映されています。
建てた人の個性やこだわりが感じられるお家を見学するのは、いろんな意味で参考になり、楽しいものです。
予算をはじめ様々な制限がある中で、それらを克服しながら実現した住まいは、参考になること間違いなし。
家族構成や趣味、職業などが似ていれば共感できる点も多く、真似したい点がたくさん見つかります。
また、住宅展示場にあるモデルハウスの多くが広さ70坪~80坪とゴージャスで、設備などもグレードアップされているケースがほとんど。
それに比べて、完成見学会で等身大の家が見学できる点がポイントです。
間取りや動線、採光や通風への工夫なども、新居に採り入れたいと思う点がたくさん見つかります。
一つめは、依頼されたご家族にどのような要望やこだわりがあって、このような家になっているのか、という点。
それによって、建築したハウスメーカーや工務店の設計力や提案力を知ることができます。
予算が厳しい家づくりであったなら、どこでコストをコントロールしたのか、イメージを損なわずに代替案を提案できたのかについても質問してみましょう。
二つめは、施工技術をチェックしてみてください。
クロスに浮きはないか、床の踏み心地は快適か、可能であればドアや引き出しの開け閉めしてスムーズかどうかをチェック。
細かな仕上げやおさまりを確認することで、施工トラブルのない依頼先を見つけることができます。
三つめは、住宅会社のスタッフと直接会話してみましょう。
こちらの質問をはぐらかしたり、自社の売りを押し付けたりするなら要注意。
どんな話にも誠実に向き合ってくれる会社なのかを見極めましょう。
完成見学会は、その家を建てた方の家族構成やライフスタイル、新居で叶えたい夢やこだわりに基づいて計画されています。
動線や間取りにはすべて理由があり、ハウスメーカーや工務店の知識、経験、技術、センスなどが表れています。
建物の広さや建築価格も、これから家づくりを計画される方に近い等身大の家づくりであることが多いため、ぜひ参加されることをお勧めします。
そして、この家はどんな要望があり、どういう提案を行って今のような間取りや動線になったのかを確かめましょう。
細部の仕上がりに目を配り、可能であれば扉や引き出しの開け閉めもしてみてください。
そして、担当者にいろんな質問をしてみましょう。
その場で回答できない内容には、きちんと調べたうえで後日対応してくれる会社なら、安心して家づくりを任せられる会社だと言えそうです。
2022.04.25
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