あんなに考えたのに、いろんな情報を参考にしたのに、住み始めて気づくモヤモヤ
「あちゃ~」という大失敗はもちろんのこと、「思っていたのと違う!」「噓でしょ⁈」と、意外に感じることもたくさんあるようです。
そこで今回は、間取りの失敗を防ぐ方法を難易度別にご紹介。
このポイントだけチェックすればOKという簡単なものから、依頼先にしっかり伝えるべき内容、場合によっては依頼先選びにも影響を与える内容などなど、様々なケースをご紹介します。
間違いのない家づくりのために、ぜひ参考にしてください。
天井の高さや部屋の広さなどは、数値や畳数を聞いただけではわかりづらいものです。
普段の生活の中で天井高を気にする機会は少なく、標準的な天井高はどれぐらいなのかご存知の方も少ないかもしれません。
建築基準法では、天井高が2m10 cm以上あれば居室として使用できる決まりになっています。
マンションでは2m40 cmが多く、一戸建ては建物全体の高さにもよるものの2m20cm~2m40 cmが一般的。
ハウスメーカーによっては一般的な天井高よりも30~50cm高い天井高を標準仕様とし、開放感や広がりを特長にしている会社もあります。
また、空間ごとに明るさや天井の高さに変化をつけることで、ギャップがつくり出す開放感によって広さを演出する方法もあります。
配置されている家具の大きさによっても、体感的な広さに影響を与えます。
「もっと広いと思っていたのに…」と後悔しないよう、実際の面積、高さ、畳数のみならず、体感的に理解することが重要です。
天井高や畳数を体感するには住宅展示場や建売住宅のモデルハウスを見学してみましょう。
モデルハウスを見学する際は、洒落た設えや先進の性能、使い勝手のいい設備、巧みな営業トークに心を奪われがちですが、目的意識を持って見学することをお勧めいたします。
「天井高はどれぐらいなのか」「LDKは何畳なのか」に絞って空間を把握し、自分たちにとって必要な広さや開放感をイメージします。
ちなみに、住宅展示場のモデルハウスはかなり贅沢な仕様で、広さもゆとりいっぱいであることがほとんどです。
見学中のモデルハウスは予算に合う規模のものなのかも意識しながら、納戸やパントリー、脱衣スペース、ウォークインクローゼットなどで広さを把握しましょう。
3畳だとこれぐらい、壁がある場合と腰壁にした場合の圧迫感の違いなどもチェックポイントです。
モデルハウスで体感したことを踏まえて実際に間取りを見てみましょう。
間取りは、ネット上で見つかるものでOK。
ハウスメーカーが提供するシミュレーターを使うもよし、間取り集を参考にするもよし、ピンタレストやルームクリップでもたくさん見つかります。
たくさんの間取りを見て、空間をイメージしてみてください。
ポイントは、実際に体感したモデルハウスの広さをイメージしながら間取りを見ること。
「この場所、狭くて使いづらそう」「ここに壁があると圧迫感がありそう」そんなツッコミを入れながら、いろんな間取りに親しみ、慣れましょう。
3Dの間取り図作成ソフトを使って描かれた間取りなら、間取りを立体的に把握できるため、より正確な判断が可能となりますよ。
ここからは、建築先の工務店やハウスメーカーに相談する必要がありますが、住んでから後悔しないための大切なポイントです。
四季のある日本では、夏と冬で太陽の高さが異なるため、窓の配置や大きさ、軒のデザインについても吟味する必要があります。
そうしないと、「直射に悩まされる暑い夏のリビング」「陽が入らず寒くて暗いリビング」という失敗につながります。
かつては建築士が経験や勘で判断していましたが、技術の進歩によって、かなり詳細に把握することが可能となっています。
日照シミュレーションを活用することで、あらかじめ夏の陽射しを遮る外付けブラインドの設置や、冬でもぬくもりが感じられる床暖房の設置など、快適に過ごせるように策を講じることが可能となっています。
陽が入らないとされてきた旗竿地での建築も、設計の工夫で快適に過ごせる住まいが実現するなど、建築地の選択肢が拡がるというメリットも。
希望エリアでの土地取得の可能性も拡がりますので、日照シミュレーションの活用について、ぜひ一度、工務店やハウスメーカーに相談してみましょう。
2022.08.22
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