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アイランドキッチンを囲んで楽しく。使いやすい間取りのポイントとは

新居について間取りやレイアウトを考えるのは楽しいもの。 特にLDKは家族が集まる場所なので、夢が膨らみます。 そして、キッチンを主役にして空間を考えるアイランドキッチンが人気です。 アイランドキッチンとは、アイランド(=島)のようにキッチンを設置し、そのまわりをぐるりと一周できるようなレイアウトのこと。 壁付けや二列配置、片方を壁付けにするペニンシュラキッチンとは異なり、まさにキッチンが主役となる配置ですが、いくつかの注意点があります。 今回はそんなアイランドキッチンについて、どうすれば使いやすくできるのかをご説明します。      

憧れのアイランドキッチン。その人気のヒミツとは⁉

「友人を招いてホームパーティーをしたいな」「開放感のある明るいキッチンでお料理したい」。 そんな新居へのイメージを膨らませながら間取りを計画。 キッチンはどんなタイプにしますか?壁付けのキッチンだと、調理や後片付けをする際は壁に面する形に。 対面式の場合、吊戸棚を設置するのか、設置しないのかで、変わってきます。 二列配置は、コンパクトに収まるため省スペースに適しています。 ご家族やご友人たちと一緒にワイワイと調理や後片付けをするなら、アイランドキッチンがオススメ。 キッチンをあらゆる方向から囲むことができるため、作業がしやすくなっています。 また、一般的なキッチンカウンターの奥行きは約65cmですが、アイランドキッチンの場合は、作業カウンターだけでなく、ちょっとした食事も取れるようなスペースとして90cm程度。 調理や後片付けをする場所でなく、食事やだんらんの場としても楽しむことができます。      

他にもたくさん!アイランドキッチンのメリット

  独立型のキッチンと比較すると、オープンなアイランドキッチンは開放的で、明るく広々とした印象です。 ダイニングやリビングに向けて視界も広がるため、快適なのは言うまでもありません。 子育て中のご家族だと、お子さんに目が届くので安心です。 すぐそばで宿題をするお子さんやソファでくつろぐご家族とも、コミュニケーションをとりやすい点も魅力。 一緒にテレビを見ながら家事ができる点も、アイランドキッチンならではの魅力です。 さらに、様々な方向から家事に参加することができるので、食事の配膳や食べ終わった後の片付けもスムーズ。 お料理教室のように和気あいあいと楽しめる点も魅力です。    

意外と知らないアイランドキッチンのデメリット

一方、アイランドキッチンにもデメリットはあります。 意外と知られていないが、その居住性。「音の問題」「においの問題」がそうです。 たとえば、シンクでのお皿洗いの水の音がテレビと重なって、聴こえづらくなったり、食器洗浄機の音が騒音になったり。 にんにくをたっぷりと使った料理や、揚げ物、焼き魚など、においや煙が出る料理をする際も要注意です。 リビング階段や吹き抜けのある間取りでは、においや煙が部屋中に広がってしまう可能性も。 これらを回避するには、静音仕様のシンクや食器洗浄機を選び、高性能のレンジフードを選ぶこと。 今は10年間掃除をしなくてもいいレンジフードや、お湯で自動洗浄するレンジフードもありますので、ぜひ検討してみましょう。      

アイランドキッチンをプランニングの際のポイント

  アイランドキッチンに必要な広さはおよそ6畳程度だとされています。 キッチン自体の大きさに加え、周囲で人が作業する広さを確保する必要があります。 吊戸棚などの収納がない分、パントリーなどの収納スペースも確保しておきましょう。 加えて、構造計算の観点からも制限を受けます。 大きなキッチンを配置するだけの広さがある場合、梁を大きくしたり、柱の数を増やしたり、構造面での補強も重要です。 また必要な設備として、ハイパワーのレンジフードやエアコンの設置、コンセントの数や配置にも気を配る必要が。 近くに壁がないアイランドキッチンの場合、電気の配線が通すスペースを確保する必要が生じるため、コンセントの位置や数には注意が必要です。 とは言え、キッチンがLDKの中心になる主役級の存在感を放つアイランドキッチンは、それ自体が家具のようなスタイリッシュさがあります。 これを機に、アイランドキッチンを夢のままでは終わらせず、ぜひ新居に採り入れてみましょう。 信頼できる工務店に相談すれば、力になってくれるはずです。

2024.03.27