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キッチンパントリーを計画する際の注意点。理想的な配置とは⁉

常温保存の調味料やインスタント食品、レトルト食品など、気づけば増えるキッチンまわり。 必要な時にサッと出せて、使わない時はまとめて保存できるパントリー(食品収納庫)があると便利です。 最近は災害への備えから、水や食品を備蓄する需要も増えています。 ただキッチンには、冷蔵庫やカップボード、調理家電を設置する必要があり、どのようにレイアウトをすべきか悩みどころ。 そこで今回は、キッチンパントリーを計画する際の注意点や理想的な配置についてご紹介します。      

キッチンパントリーの役割

  キッチンパントリーとは、お米、調味料、缶詰、乾物、インスタント食品、レトルト食品といった常温で保存できる食品を中心に、食器、調理家電、日用品などのキッチンまわりで使うものを保管する収納庫のことを言います。 通常はキッチンの近くに計画し、家事動線をコンパクトにしながら大容量の収納場所を確保します。 少し広めに計画すれば、デスクとチェアを設置して、家計簿をつけたりパソコンでレシピ検索したりできるスペースをつくることも。 柔軟な発想で、ご自身にとって使いやすいキッチンパントリーを計画しましょう。      

理想的なパントリー

  キッチンパントリーを計画するにあたって、まずはキッチンのレイアウトを考えます。 対面式のオープンスタイルなのか、壁付けなのか、ペニンシュラ型キッチンなのか、二列配置なのか。 その際、調理や後片付けの際、ご自身がどのように動いているのかをイメージしてみてください。 キッチンと横並びにあれば、横移動だけで済みます。 キッチンの背面にあれば、振り返れるだけ。どちらもコンパクトな動線なので、スムーズな動線だと言えるでしょう。 ペニンシュラ型のキッチンならば、壁の奥を広げる方法も考えられます。 いずれにしてもキッチンパントリーへのアクセスは数歩程度です。      

失敗しないための注意点 その1 広さの確保

  あると便利なキッチンパントリーですが、設置するにはある程度の広さが必要です。 ウォークインタイプの場合は、収納スペースとは別に人が通る通路用のスペースを確保する必要があります。 だとすれば、キッチンからは離れてしまいますが、階段の下や、ダイニングやリビングの壁や柱などの都合でデッドスペースになってしまう場所に設けるのも一案です。    

失敗しないための注意点 その2 扉の有無

  キッチンパントリーに収納するのは、食品をはじめとする細々としたもの。 視界に入るとゴチャゴチャした印象になることから、扉を設置したい方もおられるでしょう。 扉には様々な素材やデザインがあるため、空間と調和するものを選びましょう。 キッチンパントリーを家族の動線上に設置する場合は、開け閉めの際にぶつかることがないように、扉を引き戸に変えるなどの工夫が必要です。    

失敗しないための注意点 その3 奥行き

  使いやすいキッチンパントリーにするには、あらかじめ何をどこに収納するのか、イメージをしておくとスムーズです。 設置する棚板の奥行きには注意し、奥に入れた物を取り出しやすいサイズに。 奥行きを深く(広く)してしまうと、奥に仕舞った物を忘れてしまうなど、結果的に出し入れがしにくい収納庫になってしまいます。      

失敗しないための注意点 その4 換気

  奥まった場所での設置やウォークインタイプは、空気が流れにくく、湿気や熱気、臭気がこもりがち。 気になる場合は窓や換気扇を設置するか、サーキュレーターで空気の循環を促します。 壁に自然素材の珪藻土や漆喰を採用することでも改善が期待できます。    

失敗しないための注意点 その5 動線

  キッチンの近くにあるキッチンパントリーが玄関から直結できると、買い物帰りがとてもスムーズです。 お米や缶、瓶などの重い物ならなおさら。 玄関からLDKへとつながる動線とは別に、キッチンパントリーに直結する2WAY動線や回遊動線にできれば、とても暮らしやすくなるでしょう。      

まとめ

    新築やリフォーム・リノベーションをするなら、ぜひとも計画したいキッチンパントリー。 いくつかの注意点はありますが、入居後のストレスが軽減する、「あってよかった」と思えるスペースです。 暮らし方や収納したい物量に合わせて、ぜひ検討してみてください。

2024.09.27